初心者必見!XMのレバレッジ規制の条件と規制解除を徹底解説
XMは最大レバレッジ888倍と海外FX業者の中でもレバレッジ倍率が高いのが魅力ということもあり非常に人気があります。
このレバレッジ倍率に惹かれて口座開設した方も多いと思われます。
私もその中の1人と言っても良いでしょう( *´艸`)
しかし、XMではある条件に当てはまるとレバレッジ規制がかかり、倍率を高くして取引できなくなるケースが存在します。
折角、高い倍率で取引するのが魅力的だったのに、レバレッジ倍率が下がってしまうとその魅力も半減以下になってしまいます。
今回は、XMでレバレッジ規制がかかるケース、規制解除の方法を中心に解説します。
この記事を読むことで、XMが最大レバレッジ888倍をセールスポイントにしているのに、なぜレバレッジ規制を取り入れているのか、その意味が分かるようになります。
気になるレバレッジ制限の条件とは
XMでは、トレーダーの損失リスクを抑える為、ある条件に達すればレバレッジ制限が実行されます。
レバレッジが制限される条件は、以下の3つのパターンです。
・有効証拠金が一定の金額を超えたとき
・マイナー通貨ペアの取引をするとき
・重大な政治経済イベントが発生したとき
それでは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
有効証拠金が一定の金額を超えたとき
XMでレバレッジ制限がされる1つ目の条件は、口座内の有効証拠金が一定の金額を超えたときです。
有効証拠金の残高に対するレバレッジ制限の倍率は以下の通りです。
【スタンダード口座/マイクロ口座】
有効証拠金残高 | レバレッジ |
---|---|
2万ドル(約200万円)未満 | 888倍 |
2万ドル(約200万円)以上 | 200倍 |
10万ドル(約1,000万円)以上 | 100倍 |
【XM Zero口座】
有効証拠金残高 | レバレッジ |
---|---|
2万ドル(約200万円)未満 | 500倍 |
2万ドル(約200万円)以上 | 200倍 |
10万ドル(約1,000万円)以上 | 100倍 |
有効証拠金の残高によるレバレッジ規制の金額範囲は、各口座同じで2万ドルを超えると200倍、10万ドルを超えると100倍にといった具合に最大レバレッジが制限されます。
XM Zero口座は、最初から最大レバレッジが500倍というところを除けば、他の口座と同じように有効証拠金が2万ドル、10万ドルを超えた場合に200倍、100倍とレバレッジ制限がかかります。
ちなみに、有効証拠は以下の計算式で求められます。
有効証拠金
有効証拠金 = 口座残高 + ボーナス + 未実現損益
レバレッジ制限は口座単位ではなく、アカウント全体が規制対象
レバレッジ制限でよく勘違いされやすいのが、複数口座をもっている場合の制限に対する認識です。
XMでは、トレーダー1人で最大8つの複数口座を開設することができます。
口座を複数開設している場合、各取引口座の有効証拠金を合わせた合計金額によってレバレッジ制限がかかります。
複数の内の1つの口座で残高が2万ドルを超えたら、その口座だけレバレッジが制限されるという意味ではありません。
次にあげる口座状況の場合、レバレッジ制限の対象になるでしょうか?
〈口座状況〉
口座種類 | スタンダード | マイクロ | XM Zero |
---|---|---|---|
口座残高 | 120万円 | 60万円 | 45万円 |
先程の説明から照らし合わせると、各口座では2万ドル(200万円)を超えていませんが、全ての口座の残高を合計すると225万円で規制条件の2万ドル(200万円)に該当しているので、この場合は全ての口座でレバレッジが200倍に制限されます。
もし、スタンダード口座の残高が300万円で、その他の口座残高が0円だった場合でも、口座の合計金額が制限条件の2万ドル(200万円)に該当するので、同じことといえます。
レバレッジ規制は、口座単位ではなくアカウントで制限対象になることを覚えておいてください。
証拠金残高には含み益も加算される
ここまでの解説で、口座内の有効証拠金が一定の金額を超えたときにレバレッジ制限が実行されると知っていただけたと思います。
ただ取引をしていると、未決済ポジションの含み益を加算すると、口座残高が2万ドルを超えるケースも想定されます。
この場合であってもレバレッジ制限対象になるので覚えておいてください。
未決済ポジションがある状態でレバレッジ制限が実行されると、証拠金維持率が減り強制的にロスカットされる可能があるのでは?
このような疑問が出てくると思います。結論からいうと、強制的にロスカットされる可能性は十分にあります。
しかし、XMではレバレッジ規制により、強制ロスカットが発生する場合は、事前にメールで通知され、猶予期間が設けられます。
XMからレバレッジ規制の告知メールが送られてきたら、速やかにポジションを調整することをおススメします。
マイナー・エキゾチック通貨の取引をするとき
XMでレバレッジ制限がされる2つ目の条件は、マイナー通貨を取引するときです。
マイナー通貨では、取引口座に設定されたレバレッジではなく、銘柄ごとに異なるレバレッジが適用されるのでご注意ください。
マイナー通貨と制限された最大レバレッジを以下の表にまとめたのでご覧ください。
【スタンダード口座/マイクロ口座/XM Zero口座】
取引銘柄 |
有効証拠金額/最大レバレッジ | ||
---|---|---|---|
$5〜$20,000 | $20,001〜$100,000 | $100,001以上 | |
AUD/CHF |
400倍 |
200倍 | 100倍 |
CAD/CHF | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
CHF/JPY | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
CHF/SGD | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
EUR/GHF | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
GBP/CHF | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
NZD/CHF | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
USD/CHF | 400倍 | 200倍 | 100倍 |
EUR/TRY | 100倍 | ||
USD/TRY | 100倍 | ||
EUR/DKK | 50倍 | ||
GBP/DKK | 50倍 | ||
EUR/RUB | 50倍 | ||
USD/CNH | 50倍 | ||
USD/DKK | 50倍 | ||
USD/HKD | 50倍 | ||
USD/RUB | 50倍 |
最大レバレッジの制限は口座タイプに関わらず共通になります。
重大な政治経済イベントが発生したとき
XMでは、政治経済イベントが発生する際にレバレッジ制限がおこなわれることがあります。
この重大な政治経済イベントにより、為替レートが大きく変動すると予想される場合にユーザーの損失リスクを保護する必要があるからです。
過去に政治経済イベントによってレバレッジ制限が実行された事例は以下になります。
政治経済イベント | 制限対象の通貨ペア | 最大レバレッジ |
---|---|---|
日本の衆議院選挙 |
全JPY通貨ペア | 200倍 |
イギリス総選挙(2019年) | 全GBP通貨ペア | 200倍 |
フランス大統領選挙(2017年) | 全通貨ペア | 50倍 |
EU首脳会談・ギリシャ問題 | 全通貨ペア | 50倍 |
政治経済イベント発生時の場合でも、XMから事前に告知メールが届くので確認するようにしましょう。
・イギリス総選挙時に実際に届いたメール
政治経済イベントで課せられたレバレッジ制限は一時的なものなので、総選挙の結果発表後には、撤回されますのでご安心ください。
レバレッジ制限を解除する手順
ここまでXMのレバレッジ制限がかけられる3つのパターンを紹介してきました。
この中で自分でレバレッジ制限の解除ができるのがあります。
それが、有効証拠金による制限です。
・有効証拠金による制限 → 制限を自分で解除可能
・マイナー通貨ペアの取引による制限
・政治経済イベントによる制限
政治経済イベントによる制限は、イベント終了後に自動的に解除されますが、自分で解除することはできません。
それでは、有効証拠金によるレバレッジ制限の解除方法とその手順を紹介します。
有効証拠金によるレバレッジ制限の解除方法
1. XM口座残高から出金し有効証拠金を減らす
2.XMサポートにレバレッジ規制の解除を依頼する
3.XMから制限解除完了の連絡を待つ(1〜2営業ほどで解除が完了します)
4.会員ページ(マイページ)にログイン後、希望のレバレッジに再設定
スタンダード口座/マイクロ口座であれば、有効証拠金を10万ドル(約1,000万円)以下に出金すれば、レバレッジを最大200倍まで。
有効証拠金を2万ドル(約200万円)以下にすれば、レバレッジを最大888倍まで再設定できます。
XM Zero口座であれば、有効証拠金を10万ドル(約1,000万円)以下に出金すれば、レバレッジを最大200倍まで。
有効証拠金を2万ドル(約200万円)以下にすれば、レバレッジを最大588倍まで再設定できます。
有効証拠金の調整が完了したら、XMサポートデスクへメールかチャットで制限解除を依頼しましょう。
・Eメールの場合(平日24時間対応、日本語OK)
XMサポートデスク(support@xmtrading.com)へメール
・オンラインチャットの場合(平日9時〜21時対応、日本語OK)
XMサポートページ「日本語ライブチャット」からチャット
メールでの問い合わせ内容は下記のような文章で問題ありません。
送付先メールアドレス | support@xmtrading.com |
---|---|
件名 | レバレッジ制限解除のお願い |
本文 | 下記の口座にて、口座残高の合計を2万ドル以下にしました。レバレッジ制限の解除をよろしくお願い致します |
口座ID | レバレッジ制限を解除してほしい口座のID |
レバレッジ制限の解除を依頼すると、早ければ翌営業日までに制限が解除されます。
解除してもらった後は、XM会員ページから希望するレバレッジに変更してください。
まとめ
ここまでXMのレバレッジ制限について解説してきました。
レバレッジが制限される条件として
・有効証拠金が一定の金額を超えたとき
・マイナー通貨ペアの取引をするとき
・重大な政治経済イベントが発生したとき
XMがセールスポイントである最大レバレッジ888倍を掲げているにも関わらず、こうしたレバレッジ制限を設けているのは、ゼロカットによるXM側が肩代わりする負担金額を減らすという目的があるといえます。
トレーダーからすれば、ゼロカットがあるお陰で高いレバレッジで取引ができているので制限があっても仕方のない事だと思います。
ただトレーダーのことを第一に考えると、XMのレバレッジ規制にはトレーダーの資産を保護するという目的が根底にあるともいえます。
それでもレバレッジ制限にかからず取引したい場合は、全体の口座残高が2万ドル(200万円)を超えないよう、こまめに出金をするなどして調整しましょう。
マイナー通貨ペア取引時や政治経済イベントによるレバレッジ制限は、自分の資産を守るための制限だと割り切ってください。
取引をするのであればリスクを抑えつつ安全に利益を得るのが1番の理想です。
また何事も、実際に取引してみないと分からない事が多いです。
XMのレバレッジ制限とうまく付き合いながら、より良い資産形成をしていきましょう。